外装リフォームの教科書

目次

はじめに 外装リフォームでできることをチェック!

はじめに 外装リフォームでできることをチェック!

屋根

雨や日射を直接受けるため、外壁に比べて劣化しやすい。屋根のメンテナンスは家の寿命を延ばすことにもつながる。

外壁

外壁のリフォームは塗り替え、張り替え、既存外壁に新しい外壁を重ねるカバー工法の3種。最適な施工方法を吟味しよう。

ベランダ・バルコニー

家の外観イメージを決める大きなポイント。雨雨や風が直接触れるので、防水がしっかり機能しているかチェックしておこう。

雨戸

防犯・防雨・防風・防火・防音・遮熱など幅広く効果を発揮。種類も豊富なので予算雨あ使用頻度を考慮して選ぶことが大切だ。

雨どい

雨に侵入による建物の腐食を防ぐという重要な役割を担う。劣化に強い素材で造られているが、メンテナンスは定期的に。

破風

屋根の妻側部分に取る付ける板状の部材のこと。塗装や、板金材を貼り、雨漏りの対策を行おう。

鼻隠し

鼻隠しは、軒先の先端に取り付ける板状の部材のこと。塗装したり、板金材を貼ったりして劣化を防ぐ。

軒天

屋根の真下にある壁のこと。劣化した場合は防藻・防カビ・防水機能が備わった、通気性のある塗料を塗装する。

庇(ひさし)

雨や日差しが室内に入るのを防ぐ役割を持つ。修理の際、開口幅の広いものは、中央部が下がらないように腕木の強度に注意。

笠木

塀や手すり、腰壁などの頂部に取り付ける仕上げ材。メンテナンスしておかないと、雨漏りや下地材の劣化につながる。

通気口

外部から空気を取り込む場所。サビなどによる腐食や、通気口まわりの劣化により、雨水が侵入することがるので注意。

断熱性・防音性・防犯性など、住宅の機能性と快適性に大きく関わる場所。窓のリフォームは、さまざまな問題解決にもつながる。

ウッドデッキ(木部)

特に天然木のウッドデッキは経年変化による劣化が顕著。塗装するなど、長く使用できるようにメンテナンスを行おう。

玄関アプローチ

家の印象を決定づける重要なポイント。新しい住まいのカラーやデザインに合わせて一緒にリフォームすると統一感が出る。

コンクリート・基礎・ブロック

ブロック塀も中に水が入り込むと劣化が進む。リフォームでは、ブロック内部へ水を浸透させないための防水対策が必要。

カーポート

リフォームの際にカーポートを新設する場合は、道路との高低差を確認。大掛かりな工事が必要になることもある。

外装リフォーム 成功マニュアル① ~はじめに~

外装リフォームを考え始めた人へ

外装リフォームによる効果と目的

厳しい外的環境にさらされるため、時間の経過とともに必ず劣化してしまう外装。
ここではなぜ外装リフォームが必要なのかを押さえておきましょう。

美観を保つこと・外装の保護で我が家を長く住めるようにする

美観

美観を保つこと・外装の保護で我が家を長く住めるようにする

キレイな外観を保って愛着のある我が家に

新築のように美しい外観を取り戻したり、色を変えてイメージを変更することもできるリフォーム。
家の第一印象を決める場所だからこそ、こだわりたいですね。

外壁や屋根は家の顔

・いつも見えている
・家の印象を決める

常にきれいに保ちたい。

外装保護

外装保護

紫外線や雨などの環境から大切な家を守る役割も

外壁や屋根は、紫外線や雨風にさらされているため、徐々に傷んでくるもの。
きちんと補修することは、美観だけでなく健康的な家を保つためにも必要です。

 

毎日の天候や季節の寒暖から私たちを守っている

毎日の天候や季節の寒暖から私たちを守っている

 ↓

定期的に新しい塗膜層をつくり家を日差し・風雨から守る

まとめ

外装リフォームの目的は、見た目の美しさをよみがえらせる美観と家を守るための保護。
愛着を持ち、長く暮らし続けるために欠かせません。

 

コラム 塗料の成分と劣化のメカニズム 

塗料を構成する4つの成分 配分量の違いで耐久性も変化

塗料を構成する4つの成分 配分量の違いで耐久性も変化

塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶剤」の4つの成分で構成される。
この4つが絡み合うことで、家を紫外線や雨から守る「塗膜」になります。
成分の配分量の違いで価格や耐久性も変化。
一般的に、樹脂が多い塗料ほど高価になりますが、その分、耐久性も高くなります。

塗料は安いだけで選ばないこと。耐久性が低く、すぐに塗り替えが必要になる可能性があります。

顔料

顔料は、それ自体が色を持つ粉末個体で、主に塗料の色彩などを形づくる成分。顔料そのものが私たちの目に塗膜として見えている。

樹脂

塗料の主成分である顔料だけでは塗膜として機能しません。樹脂は、顔料を膜として強固に密着させる働きを持つ。
また、樹脂の種類によって耐久性や性能も決まります。

溶剤

シンナーや水など、樹脂を溶かしたり、薄めたりするための透明な液体。
塗料を適正な粘度に調整したり、塗面の仕上がりをよくするために使用します。

添加剤

防藻、防カビ、低汚染、抗菌など、塗料の機能を向上させる補助薬品。
塗装の目的とする機能や用途に応じて、必要な添加剤を少量だけ混ぜ合わせます。

塗料の劣化を引き起こす 最大の原因は太陽光の紫外線

塗料の劣化を引き起こす 最大の原因は太陽光の紫外線

気温や酸性雨など、塗料を劣化させる要因はいろいろありますが、最も大きな原因は太陽の紫外線。
紫外線は塗料を塗った表面の0.1mm程度まで浸透し劣化させます。

塗料が劣化すると、顔料を結合している樹脂層も劣化し顔料の離脱が生じてきます。
この現象をチョーキングといい、触ると白い粉が付く現象です。
劣化の度合いは塗膜の成分によって異なります。

まとめ

塗料用樹脂の結合は、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素樹脂系の順で高くなり、耐光性も大きくなる。

外装リフォーム 成功マニュアル②~傷・劣化のチェックポイント~

わが家の外壁はどんな素材でできている?

外装の修繕時期を知る 外壁編

外壁の資材は種類豊富。
まずは、家の外壁に使用されている素材の性質を理解することからスタートしましょう。

金属サイディングボード

金属サイディングボード

スチールやアルミニウムなどの金属鋼板のこと。

デザイン性・耐久性に優れた表面材(金属板)と断熱性・防火性に優れた裏打ち材によって形成され、軽くて耐久性に優れる。
美観維持、防カビンのために10~15年で要再塗装。塗膜を傷めてしまった場合はすぐに処置が必要です。

塗装目安10~15年

こんな症状に注意

赤サビ

赤サビ

表面材の塗膜が傷ついてしまったところから発生する「赤サビ」。

表面は特殊なメッキ加工がされていますが、中身は鉄の板のようなもので錆びてしまいます。
外壁にものをぶつけないように注意が必要。

窯業系サイディングボード

窯業系サイディングボード

セメント質と繊維質を主な原料として板状に形成した素材。
タイル目、レンガ調などデザインが豊富で最近よく使用されています。


基材は吸水性があり、防水機能は塗膜に頼っているため、塗膜の劣化を放置すると建物の構造に大きなダメージを与える可能性も。

塗装目安7〜8年

こんな症状に注意

シーリングの劣化

シーリングの劣化

サイディングの場合、目地のシーリングがひび割れしたり痩せて空間が空く

そのほか

ボードの反り、チョーキング、紫外線による褪色、爆裂(寒冷地)など

モルタル

モルタル

セメントと石灰や砂を混ぜて水で練った素材。

施工が容易でコストが安いため、新築時の最もポピュラーな吹き付け仕上げ剤として使用されていました。
強度が強く耐火性に優れますが、防水性能が低くなると急激に劣化が進み、ヒビ割れが発生します。

塗装目安10~15年

こんな症状に注意

モルタルの剥離

モルタルの剥離

塗装した膜が膨れたりする症状。劣化による付着力の低下が原因

カビ・コケの発生

カビ・コケの発生

外壁のコケを放置するとカビに。外壁の劣化や汚れを付着させる原因になります

ALC

ALC

コンクリートを軽量気泡化した外壁材。

断熱性、耐火性、耐久性に優れ、マンションなどに多くみられます。
塗装が劣化したままだと防水性が乏しいため、内部からボロボロに。
手遅れになると、下地補修からの復旧が必要となるので早めの再塗装が重要。

塗装目安10~15年

こんな症状に注意

チョーキング

チョーキング

外壁を手でこすると白い粉が付く症状。顔料が劣化して粉状になります

紫外線による褪色

紫外線による褪色

日当たりのよい個所を見ると当初の外壁色が変褪色している症状

コンクリート壁

コンクリート壁

水とセメント、砂、砂利を混ぜたコンクリートは、最も強度のある外壁材。

しかし、経年劣化で防水効果が劣化すると、コンクリートの内部に水がしみ込み、
専門的な改修が必要となるケースがあるので注意しましょう。

塗装目安10~15年

こんな症状に注意

クラック

クラック

塗膜の効果や下地素材(躯体)が割れて起こる大小のヒビ割れのこと

鉄筋爆裂

クラックや打ち継ぎ目地などから雨水、炭酸ガスなどが侵入して、中性化が進行。
内部の鉄筋を腐食して爆裂を発生させます。

トタン張り

トタン張り

外壁に使用されているトタンは、「プリント」と言われる木目調の塗装をされたものが多く、築30年以上の建物に多く使用されています。

金属素材のため、防水性が抜群で耐久性にも優れているのが特徴。
現在は外壁に使用されることはほとんどありません。

塗装目安7~8年

こんな症状に注意

反り

反り

チョーキングにより、水をはじかず吸収したボードが表面から乾いて反る現象

白サビ

海の近くや、高温多湿な状況下で起きやすい現象で、白い斑点が外壁に表れる。
これは、トタンの表面メッキに含まれる亜鉛が酸化して表面に出てきたもの。
かなり美観が損なわれるので注意したい。

定期的に水などで洗い流すと防止策になります。

羽目板

羽目板

木材は乾燥収縮等が起こり、割れが生じる可能性があるため、厚みのある材料を使用することが大切。

板の重ね部分が不十分だとつなぎ目から雨水が入り込むこともあり、外壁の変化を注視しながら、
しっかりとしたメンテナンスが必要になります。

塗装目安10~15年

こんな症状に注意

変色

変色

屋外の木材は、紫外線と雨によりシルバーグレーに変色します

腐食

木材は微生物の餌となる成分で構成されるため、水分、温度、酸素の条件が揃えば、木材腐朽菌やカビなどが繁殖して生物汚染が生じる。

寒さや直射日光に強い担子菌が原因で、乾漆の変化が激しい場所や寒暖差の大きい場所でもよく生育・繁殖します。

必ずプロに診断してもらおう!

「症状が出てきたので、時期なのかな」と思ったら、まずは近くのリフォーム会社へ。

屋根・外壁・付帯部をしっかり時間をかけて診断してもらおう。できるだけ一緒に確認し、気になっている部分などを伝える。
また、屋根は目視では、届かないところだからこそ重要。

素材の劣化状況・割れなどを外装リフォームのプロに点検してもらおう。

 

外壁と屋根の同時リフォームで耐久性アップ

外装の修繕時期を知る 屋根編

外壁と同時に、直射日光や雨風にさらされている屋根。
劣化に気が付きにくい分、早めの対応が必要だ。

スレート系(カラーベスト)

スレート系(カラーベスト)

代表的な屋根のひとつで、伊資質の薄い板を使用。

劣化すると表面の割れや反り、屋根面の接合部の下地の腐食、板金を止めている釘の浮きが起こり始める。
10年以上経つと汚れやコケが付いたり、色あせも目立つようになるので、内部に腐食がないか点検をしてもらおう。

点検目安7~8年

こんな症状に注意

色あせ

色あせ

スレート系屋根材の色あせは赤信号。天井裏の雨染みは屋根が傷んでいる証拠。

割れ

色あせがさらに劣化するとヒビ割れや破損につながることがある。
コケやカビが生えている屋根をよく目にするが、これが割れの原因に。
スレート屋根材の劣化を放置し、そこに力が加わると割れて雨漏りが発生する。

セメント系

セメント系

セメント瓦と、セメントと川砂を1対2~3の割合で混ぜたモルタルを、型に入れて形成し塗装したもの。

紫外線・風雨・温度変化などで塗膜の劣化が進行すると、素材のセメントの劣化も早くなるので、
もろくなる前に定期的なメンテナンスをおすすめする。

点検目安10~15年

こんな症状に注意

色あせ

色あせ

セメント系の屋根材は色あせを起こすため、定期的な塗装が必要。

ズレ

瓦がずれていると、建物の中に雨水が侵入しやすい。
放置すると躯体を傷め、建物の寿命を縮めてしまう。

割れ

塗膜が剥がれ表面に骨材が現れた状態は、もろく少しの力で割れてしまう。
ここが雨漏りの原因に。

粘土系(瓦)

粘土系(瓦)

寿命が長く、色落ちがほとんどない粘土瓦。
汚れがひどい場合は洗うか、部分的に交換するかを検討する。

ズレや浮きがあれば、瓦を固定している屋根面の接合部の漆喰が崩れている可能性あり。
コケや雑草を放置すると根から雨水を屋根に引き込む原因になる。

点検目安20~30年

こんな症状に注意

ヒビ・コケ

ヒビ・コケ

瓦の表面に細かいヒビが入った現象を貫入という。小さなものは問題ない。

ズレ

ズレ

漆喰が剥がれ、瓦が固定されていない。
少しの衝撃で瓦が落ちる危険な状態。

金属系(銅板)

金属系(銅板)

さびにくい金属として古くから使われている、最も安くて経済的な屋根材。
銅は緑青(ろくしょう)が出て、緑色に変色すれば、それ以降長期にわたって使用できる。

接する素材との組み合わせで劣化が早くなると言われているので注意が必要。

点検目安10~20年

こんな症状に注意

サビ

サビ

一度さびてしまうと、健全な部分にもサビが浸食。
最後は穴が開いてしまう。

浮き

劣化すると板金を止めている久木野浮きや屋根材の割れ、粗利が起こる。
浮きを放置すると水分が浸み込む。
台風や強風の後は、浮き上がったりガタついているところがないか、しっかりと点検してもらおう。

症状や対処法がさまざまな付帯部を知る

外装の修繕時期を知る 付帯部編

屋根や外壁と同じく紫外線や雨風にさらされている「雨どい」や
「ベランダ」などの付帯部のメンテナンスもお忘れなく。

雨どい

雨どい

一般的に普及している雨どいはほとんどが塩化ビニール樹脂製か、
少し耐久性を上げた合成樹脂製で、耐久年数はおよそ20年。

雨どいの外側に塗装を行うことで美観性の向上や保護ができる。
その場合、ケレン作業を行い、密着性を高めた上で弱溶剤系塗料を2回塗装する。

塗装目安10~15年

こんな症状に注意

剥がれ

経年劣化により塗装が剥げ、粉をふいたような状態になる。
雨どいの外側に塗装を行うことで美観性の向上や保護ができる。
雨どいの内側は塗装ができないため、劣化した場合は交換が必要となる。

詰まり

草やゴミがたまると詰まる。ゴミ詰まりが起きる場所は、
屋根から落ちた雨水が集まる集水器が最も多い。

歪み

歪みや割れは塗装で解決できない。
雨を受ける機能を発揮しなくなったときは、交換を行う必要がある。

ベランダ

ベランダ

バルコニーやベランダ、屋上は雨が直接入るため、雨漏りや老朽化が起きやすい場所。
塗料を塗ることで保護効果はあるが、防水効果までは期待できない。

これらの場所には、美観性より防水機能を備える必要がある。
施工するなら、費用対効果の高いFRP防水がおすすめ。

塗装目安7~8年

こんな症状に注意

剥がれ

表面のグレーの塗料は、トップコートや保護塗料と呼ばれ、FRP防水層を守るためのもの。
塗膜のヒビ割れや剥がれによって、すぐに雨漏りすることはない。
ただし、FRP防水層自体が割れてしまった場合は水が入り込む恐れがある。

詰まり

ベランダの排水溝廻りを放っておくと、砂埃や枯葉などが詰まる原因に。
定期的にゴミなどを取り除く必要がある。
落ち葉などを取り除いた後は、一度バケツやホースなどで水を流し、細かい汚れも取り除いておこう。

鉄部

鉄部

トタンや鉄骨、庇などの鉄部を塗り替える際に行われるケレン作業。

ケレンとは、サンドペーパーや電動工具で、汚れやサビを落とす作業のこと。
ケレンが不十分だと、塗料がうまく密着せず、後で塗装が剥がれてしまうこともある。
ケレンが済んだら、さび止め塗料を塗るのが基本。

塗装目安10~15年

こんな症状に注意

サビ

サビ

鉄部は外壁よりも耐久寿命が短く、放っておくとどんどん腐食が進行するので、
劣化の初期段階で塗装が必要。

破損

鉄部のサビが進行し、破損を起こしてしまうと美観を損ねるだけでなく、強度や安全性も低下する。
事故につながる恐れもあるため、早急な対応が必要だ。

木部

木部

 

他の部材に比べると劣化が早い木部。
外部に面している木部は、定期的な塗り替えが必要だ。

施工は、汚れや塗膜をサンドペーパーなどで削り落とした後、木材保護塗料を塗布。
防腐剤が入り木目も残る「キシラデコール」や既存の木目を完全に隠す「ガードラックアクア」などの塗料がある。

塗装目安10~15年

こんな症状に注意

剥がれ

木の性質は、水分を吸ったり出したりしながら収縮する。
そのため、他の部位に比べて劣化が早い。塗料の剥がれは劣化のサイン。

美観性だけでなく木部自体の保護のために、定期的なメンテナンス(塗装)を行おう。

腐食

湿気や雨水が腐食の原因に。
また、紫外線などのダメージを繰り返し受けることも腐食につながる。

症状が進行すると住まいが内部から腐ってしまい、場所によってはシロアリの原因にもなってしまうので注意が必要だ。

外装リフォーム 成功マニュアル③~劣化の状況を知る~

わが家の劣化は現状どのくらい進んでるのか?

塗膜の劣化サイクルと最適な塗り替え時期

どの時点でリフォームを検討するべきなのか。
ここでは、図を使って劣化の進み方を紹介しよう。

塗膜の劣化サイクルと最適な塗り替え時期

艶がある 太陽に当たると美しく発色している状態。
艶が落ちてくる 新築時の艶やかさはなくなっているが、防水効果はある。
変色 色味が変わり、くすんだ印象を受けるようになる。
チョーキング 触ると白い粉が付く。防水効果が切れてきたサイン。
ヒビ割れ 雨水が入り込んで、下地が傷んでくる。補修が必要。
剥がれ 外壁材自体が外部にさらされ、急激な劣化につながる。

※耐候性…外における自然環境(紫外線、雨風、温度変化など)に対する耐久性のこと。

塗膜の劣化サイクルと最適な塗り替え時期

変色

変色

 

なぜチョーキングのタイミング?

なぜチョーキングのタイミング?

塗料の防水効果がなくなったときに現れるのがチョーキング。
築年数に関係なく、防水効果がなくなったまま放置しておくのは危険。

なぜヒビ割れのタイミング?

なぜヒビ割れのタイミング?

ヒビ割れを放置すると、建物内部の構造部分にまで雨水などが侵入。
内部の鉄筋に腐食が起き、建物全体の強度が低下する。

剥がれ

剥がれ

 

放っておくとこんなことに・・・

放っておくとこんなことに・・・

水分が家の中に浸透。家を支える土台は木でできているので、湿気がたまり腐ってしまう可能性も。
防水効果が落ちると、家屋全体に悪影響を及ぼしてしまう。

放っておくとこんなことに・・・

放っておくとこんなことに・・・

外装リフォーム成功マニュアル④~日なたと日陰の違い~

同じ家でも劣化の速度は場所によってさまざま

日なたと日陰で症状が違う

外壁や屋根の劣化は、立地条件や環境によって変化する。
年数よりも、症状をよく見て、塗装が必要が否かを判断するべき。

[南側]日射によるヒビ割れが起きやすい

[南側]日射によるヒビ割れが起きやすい

特に紫外線の影響を受けやすい南側。
色あせ、チョーキングの順に劣化が始まる。

チョーキングは防水性が失われているサイン。
建物内部へ雨水がしみ込む可能性がある。

また、サイディングのつなぎ目であるシーリングにもヒビ割れが生じるため注意しよう。

適した施工

  • 劣化が進んだ既存塗膜は剥がれの原因となる。高圧洗浄で洗い落としてから、塗装しよう。
  • 既存のシーリングや目地内のホコリなどをしっかり取り除き、新しいシーリングに打ち替える。

[北側]湿気が多いためカビや藻に注意

[北側]湿気が多いためカビや藻に注意

日の当たらない北側は、コケや藻が発生しやすい場所。
塗膜の劣化により外壁の防水性が低下すると、壁の表面にコケや藻が発生する。

外壁や屋根を直接傷める原因ではないが、他の場所よりも多く水分を浴びているため、
塗膜も劣化しやすいといえる。

適した施工

  • コケや藻に効果的なのは、塗装前のバイオ洗浄。バイオ洗浄で殺菌し、塗装面をきれいにしてから塗装する。
  • 数年経つと再びコケや藻が発生する可能性があるので、塗料は「防コケ・防藻・防カビ」性能があるものを選択。

まとめ

同じ家でも、日なたと日陰では異なる症状が出る。
点検するときには、外壁の一面だけを見るのではなく、建物全体をチェックすることが大切。

外装リフォーム成功マニュアル⑤~全体の流れを把握しよう~

現場調査、契約、工事開始、完了までの注意点

外装リフォームのスタートからゴールまで

ここでは外装リフォームのスタートからゴールまでの流れを紹介。
各ステップのポイントもチェックしよう。 

ステップ1 自己点検

外装は、気付かないうちに塗料が剥がれていたり、屋根が傷んでいたりするもの。
年に一度は自宅の自己点検を行おう。

早めのチェックは、必要な修理やリフォームにかかる経費を抑えるためにも重要だ。

ステップ2 会社選び

信頼できる会社を選べるかがリフォーム成功の大きなカギ。
じっくり話を聞いてくれる営業マンと話し合いを重ねよう。ご近所での評判も参考に。

また、地元の会社ならアフターフォローの面でも安心できる。

ステップ3 現場調査

現場調査は、リフォーム会社の担当者と一緒に確認しておくと、報告書を見たときに症状や提案内容を理解しやすい。
現場調査なくして、正確なリフォーム提案と見積りはできないことを覚えておこう。

ステップ4 見積もり

注意すべきは、使用する塗料のランクや具体的にどこまでの工事が含まれるかなどの詳細が分からない「一式見積り」。
契約前には、必ず具体的なリフォーム内容や支払い方法などを確認する必要がある。

ステップ5 契約

契約書では「工事名、場所、期間、契約金額、支払い条件、正式な見積書、保証内容」を確認。
また、支払いは工事開始前と工事完了後にするのが一般的だが、会社によって異なるので、契約時に確認しよう。

ステップ6 工事前

工事の直前には、家の周囲の整理や植栽の移動、工事の足場スペース、業者車両の駐車場の確保など、担当者と事前に打ち合わせをしておこう。
施工会社が同行する、ご近所への挨拶回りも忘れずに。

ステップ7 完成

工事が完了したら、契約通りのリフォームができているかを自分の目で確認。
トラブルが起きないように、必ず担当者に立ち会ってもらおう。

確認出来たら残りの支払いを済ませよう。

ステップ8 アフター

リフォームの効果を保つためにも、定期的なメンテナンスが不可欠。
特に、保証期間内のアフターフォローについて、よく確認しておこう。

塗りムラなどが見つかった場合などは、至急会社に連絡を。

外装リフォーム成功マニュアル⑥~外壁塗装の施工工程~

一つひとつの作業に重要な意味がある

外壁塗装の正しい施工工程

どんなに優れた塗料も、正しく作業しなければその性能を発揮できない。
ここでは、正しい施工工程を女性のお化粧に例えてわかりやすく解説。

準備

ドレッサー

ドレッサー

まずは必要なものを、整理しながらしっかり準備

養生

養生

安全確保のため、まずは足場を組む。
施錠水や塗料の飛散防止のため、
メッシュネットなどで覆う

[CHECK POINT]汚さないためにカバーできているか

「養生」とは、シートを敷いたりビニールを貼ったりして、塗装しない部分を覆うこと。
ローラー塗りでも細かい箇所以外を汚さないために行う。

洗浄

洗顔

洗顔

石鹸で汚れを浮かし、きれいな水で洗い流す

高圧洗浄

高圧洗浄

汚れを洗い流す。大切な下地処理の一部で、
ここが不十分だと塗り替え後、剥がれなどの原因に

[CHECK POINT]ベースをキレイに洗って傷を丁寧に補修する

ベース=外壁材がきれいになっていないと、何を塗っても剥がれてしまう。
まずは、汚れを落とし、水で洗い流してきれいにする。傷はそれぞれにあった方法で補修。

下地処理

化粧水

化粧水

皮膚を保護して、肌の調子を整える

下地補修

下地補修

ヒビ割れのシーリング処理や剥がれた塗料の除去、
錆止めの塗布などを行い、下地を調整

[CHECK POINT]塗料を塗る前の下準備が大切

壁面のホコリやゴミ、サビ、浮き上がった古い塗膜などを取り除くケレン作業。
サンドペーパーや電動工具などを使って行い、上塗り塗料の密着を高める役割を担う。

塗装

保湿クリーム

保湿クリーム

肌と化粧品が密着するよう、肌の表面を滑らかに

下塗り

下塗り

素材と塗料の密着をよくするために行う作業。
本塗装の発色も良くする

[CHECK POINT]長持ちの秘訣は丁寧で適切な下地補修

ヒビ割れや欠損を処理する下地補修は、時に塗装作業より時間がかかることもある。
適切な処理がリフォーム後のキレイを持続する秘訣。

化粧下地

化粧下地

ベースになる色味を、整った肌に塗っていく

仕上げ塗料①

仕上げ塗料①

下塗りと上塗りの中間に塗りつける層。

ファンデーション

ファンデーション

一番人目に触れる部分。
仕上げは丁寧に

仕上げ塗料②

仕上げ塗料②

中塗りと同じものを塗り、
塗りムラや厚みを付けることで機能性を高める。
2度塗りで耐久性を確保

[CHECK POINT]何回塗装するのかを事前にしっかりと確認

塗り残しやムラを作らないためには、数回に分けた丁寧な塗装が必要。
見積もりの段階で、何回塗るのかを確認し、明文化しておくと安心だ。

付帯部の塗装

口紅・アイメイク

口紅・アイメイク

印象が変わるポイント。
急いでいるとおろそかに

付帯部分

付帯部分

外壁・屋根以外の雨どいや
通気口、鼻隠し、破風など、
付帯部の施工も忘れずに

確認

鏡チェック

鏡チェック

ムラがないか、きれいに仕上がったかをチェック

点検・養生解体

点検・養生解体

仕様書と照らし合わせながら、仕上がりを確認。
施工不備がないか、思った通りに仕上がったかをチェック 

施工期間はおよそ2~3週間

工事中の心得7カ条

①    作業時間は8:00~18:00

②    お茶出しは特にしなくてよし

③    気になることはすべて伝えるべし

④    ペットや植栽など大切なモノはよけるべし

⑤    洗濯物は片づけるべし

⑥    後片付けできているかチェックすべし

⑦    変更点は口約束でなく、書面で残すべし

 

工事か始まると塗装職人や板金職人など、様々な人が家を出入りする。
工事をスムーズに進めてもらうためにも、外まわりは整理整頓しておこう。

また、リフォームには予測できないことが起こることもしばしば。
トラブルを回避するためにも、変更点があった場合は口頭確認ではなく、書面を交わしておくと安心だ。

外装リフォーム成功マニュアル⑦~正しい洗浄方法~

塗料だけでなく下地処理にもこだわりを

塗装を長持ちさせる秘訣は洗浄にあり

さまざまな要因で汚れている外壁。こうした汚れを完全に落とさないまま塗装すると、
どんなことが起こるのか。塗装を長持ちさせるために欠かせない「洗浄」について学んでおこう。

洗浄せずに塗装すると塗料は1~2年で剥げる!?

洗浄せずに塗装すると塗料は1~2年で剥げる!?

外壁塗装で最も重要な工程が下地処理。その一つに高圧洗浄がある。
強い圧力によって噴射される水で、剥がれかけの塗料や藻、コケ、汚れなどを洗い落す。

メリットは塗装する際に、塗料をより外壁材に密着させることができ、塗料が長持ちする点。
しかし、洗浄は目で見て分かりにくいため、いい加減に洗浄したり、洗浄後にしっかりと乾燥しないまま塗装するとさまざまな不具合が起きてくる。

洗浄が不十分だと数年で塗装が剥がれてしまうこともあるので注意しよう。

根深いカビやコケにはバイオ高圧洗浄が効果的

根深いカビやコケにはバイオ高圧洗浄が効果的

外まわりの汚れは、カビやコケなどの雑菌によるものが7割を占める。

これには、根こそぎ洗い落とすバイオ高圧洗浄が効果的だ。
木材、石材、タイルなどあらゆる素材に使用でき、通常の高圧洗浄では落としきれない0.01mmにも満たないピンホール(穴)に潜んでいるカビや藻、旧塗料などを徹底的に落とすことができる。

しっかり汚れを落とすことで塗料の密着性が上がり、塗料の性能が格段に長持ちする。

また、殺菌消毒作用により、美観が継続するメリットもある。

まとめ

洗浄が不十分だと、性能のいい塗料を塗っても、数年で剥がれたり機能を発揮できなかったりする。
塗料だけでなく、下地処理にもこだわろう。

部位別実例

ブロック塀

ブロック塀

ブロック塀の汚れを塗装前に徹底的に除去。カビを根こそぎ落として、カビの再発生を防ぐ

木部

木部

木の羽目板や下見板は吸水性があるのでカビが発生しやすい。洗浄すると真っ白に

屋根

屋根

カビやコケの根が奥までこびりついているスレート系屋根材にはバイオ高圧洗浄が効果的

 

バイオ高圧洗浄の施工手順

Step1材料の準備

Step1材料の準備

高圧洗浄機、大きめのバケツや桶が2つ、
ゴムホースなどを用意

Step2養生

Step2養生

照明や電気機器など濡らしてはいけない部分をビニールで養生

Step3水養生

Step3水養生

洗剤が浸透しやすいように、洗浄面を水でたっぷりと濡らす

Step4洗剤散布

Step4洗剤散布

洗浄面全体に洗剤を散布。
汚れに応じて洗剤の希釈割合を変える

Step5水洗い

Step5水洗い

洗剤散布後5~10分
反応させてから水で一気に洗い流す

飛散する可能性があるため、作業を行う前に近隣の方にご挨拶を。
工期は半日~1日

建材別の洗浄方法

モルタル

カビの根が塗装内部まで入り込んでると除去しきれないことも。

無理に高圧洗浄で取ろうとすると、塗膜が剥がれたり削れたりすることもあるので注意

サイディング

チョーキングが激しい場合は、粉を水洗いで落とさないと塗料が剥げる要因に。

これは、チョーキングがブロックして塗料が密着していないのが原因

鉄部

外壁以外にも、アルミサッシなどにカビがこびりついていることも珍しくない。

高圧洗浄できれいになるので、外壁と一緒に洗浄してもらおう

高圧洗浄

外装リフォーム成功マニュアル⑧~正しい下地処理~

補修なくして成功なし!

傷んだ下地は補修してから塗装するべし

長時間、紫外線や雨風にされされる外壁は経年劣化が避けられない。
外壁の場合、その劣化を見逃さず、適切な処理をしてから塗装することが重要。
劣化の程度や素材によって異なる、補修方法を整理しておこう。

モルタル編

モルタルは経年劣化によるクラックが発生する資材

モルタルは経年劣化によるクラックが発生する資材

モルタルは、水を使って砕石と砂を合わせ、乾燥させて作られるため、モルタル自体の収縮や構造木材の乾燥収縮などによって、表面に微細なクラックが発生しやすい資材である。
特に日がよく当たる建物の壁など面積の大きい面では、乾燥収縮による亀裂を防ぐことは難しい。

また、夏の建物の膨張と冬の収縮を繰り返して大きくなったクラックから雨水が侵入すると、鉄筋全体の体力がむしばまれてしまう結果に。

小さなヘアークラックは「刷り込み」による補修で解決

小さなヘアークラックは「刷り込み」による補修で解決

ヘアークラックとは、髪の毛ほどの幅(0.2~0.3㎜以下が目安)の細くて浅いヒビ割れのこと。
小さなヘアークラックでも補修は必須。塗装だけではその場しのぎになってしまい、数年もするとクラックの跡がでてきてしまう。

ヘアークラックを補修する場合は、下塗り材による「刷り込み」工程が必要。
微弾性フィラーやセメントフィラーなどの下塗り材を、ラスターなどの硬い刷毛を使ってクラックの中に刷り込んで補修する。

危険度の高い構造クラックはプライマー+シーリングで補修

危険度の高い構造クラックはプライマー+シーリングで補修

幅が0.3㎜以上で、深さが5㎜以上ある大きなクラックを「構造クラック」という。
放置すると基礎の強度が低下し、建物を支えられなくなる危険も。

構造クラックの場合、微細な地震などの要因でヒビが動くことがあるため、まずは弾力性の高いシーリング材でヒビを埋めることが大切だ。

手順は、シーリングが十分充填されるよう、クラックを工具でV字にカット。そこにプライマーを塗布してシーリング材を充填する。

サイディング編

塗料の高性能化に合わせてシーリング材も進化

塗料の高性能化に合わせてシーリング材も進化

サイディングは、つなぎ目にシーリング材を使用している場合が多く、10年も経つと劣化しシーリングがヒビ割れてくる。

劣化の目安は、隙間がでてきていたり、押さえてみて弾力のない状態であるとき。
使用環境によって異なるが、10年ほどで改修を行う必要があるだろう。

近年では、高性能塗料の登場に伴って、シーリング材の性能も高耐久にグレードアップしている。
塗料に合わせて、シーリングも高耐久性なものにしたい。

シーリング材とは

シーリング材とは

シーリング材とは建物の防水性や気密性を保持するために、継ぎ目や隙間に充填する材料。
シーリングが劣化すると雨水が壁の中に入り込み、劣化を加速させる可能性もある。

高耐久塗料とシーリング材はセットで考えなければならない。

シーリングの劣化進行度

劣化の度合い

[軽度]硬化

[軽度]硬化

劣化の進行度が最も軽い状態。
触ると弾力がなく、硬くなっている 

[中度] 亀裂

[中度] 亀裂

劣化が中度まで進んだ状態。
雨漏りが発生することも

[重度]剥がれ・隙間

[重度]剥がれ・隙間

シーリングが剥がれると劣化も重度。
隙間から雨水が建物内に入り込む

[最終]完全な剥離

[最終]完全な剥離

劣化の最終段階まで進むと、完全に
シーリング材がなくなってしまう

シーリング施工の流れ

放置すると建物本体の劣化も加速させるシーリング材の劣化。
施工の流れを簡単に説明するので頭に入れておこう。

既存

既存

雨風、紫外線などにより劣化しているシーリング部分

1.切り取り

1.切り取り

既存の目地内部のシーリング材をカッターなどで取り除く

2.除去

2.除去

取りやすくなった古いシーリング材をラジオペンチなどで除去

3.プライマー塗布、養生、充填

3.プライマー塗布、養生、充填

シーリングを充填する部分に沿って養生テープを張る

4.乾燥

4.乾燥

シーリング用のヘラで押さえながら仕上げる 

完了

完了

養生テープを剥がして施工が終了

「増し打ち」ではなく「打ち替え」がおすすめ

基本的にはしっかり密着し、雨漏りを防ぐことにつながる「打ち替え」がよいとされている。

既存の上に新しいものを充填する「増し打ち」は、打ち替えよりも施工の手間がかからないので安価だが、
性能性が確保できるかは保証できないので注意が必要だ。

外壁リフォーム成功マニュアル⑨ ~正しい塗装方法~

3回塗って耐久性アップ!

塗装の鉄則は「3回塗り」

外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本。
どれも塗装後の美観や耐久性を左右する重要な工程といえる。
それぞれの工程の役割ち必要性を知っておこう。

塗り残し防止や耐久性を上げるために

塗り残し防止や耐久性を上げるために

下塗りは上塗りを長持ちさせ、きれいに仕上げるために必要不可欠。

上塗り材は耐候性、低汚染性、防カビ、防藻性などの機能を持つが密着性に欠けるため、接着剤のような役割を持つ下塗り材が必要となる。中塗りと上塗りでは同じ塗料を使用。人の手で行う塗装には限界があり、1回の上塗りでは、かすれや薄い部分が出てきてしまう。
2回目の上塗りを行うことで、完全な外壁・屋根塗装に仕上げることができるのだ。

「3回塗り」は耐久性も面でも美観の面でも必要な作業だといえる。

下塗り塗料の種類と特徴

下塗り材にも目的と用途に合わせて、豊富な種類が存在。最近では様々な機能を備えた微弾性フィラーが主流で使用されている

プライマー

上塗りとの密着効果を高める接着プライマーや、鉄材などに塗るサビプライマーなど、機能に応じた種類がある

シーラー

上塗り材が下地に吸い込まれてできるムラを抑えるためにシールする役目を持つ。プライマーとシーラーはほぼ同じ目的の下地調整材

サーフェイサー

中間に塗ると、サンドペーパーなどで平坦化する作業を軽減。上塗り塗料の重ね塗りもできる

フィラー

下地の凹凸やヘアークラックなどを補修する場合に使用

微弾性フィラー

最近主流の下塗り材。通常のフィラーよりも膜厚を付けることが可能。
水性で環境に優しく、クラック補修もできる

3回塗りの工程

塗膜の厚みを十分に確保し、長期にわたって美しい外観や性能を保持するためには、
下塗りと中塗り、上塗りに分けて施工する3回塗りを知っておこう。

下塗り

下塗り

既存塗膜や下地の状況に応じて下塗り材を選定して塗装

中塗り

中塗り

長く美観や機能性を保持するために、塗膜の厚みを十分確保する

上塗り

上塗り

事前打ち合わせで決められた色の塗料を塗装して完成

外装リフォーム成功マニュアル⑩ ~屋根対策~

リフォームの死角になりがちな屋根

雨漏り対策の肝・屋根を守る

リフォームをするときに、意外と忘れられてしまうのが屋根。
建物の中で最も過酷な環境にさらされている屋根こそメンテナンスが必要だ。

外壁よりも過酷な環境:屋根は家を守る大切な場所

目の届かない屋根こそ定期的なメンテナンスを

壁の傷みや設備の不具合には気づいても、屋根までは目が行き届かないもの。
屋根は、紫外線や熱、雨風を直接受ける過酷な環境に常にさらされるため、家の中でも最も傷みやすい場所のひとつだ。

屋根の劣化が原因で構造材が腐食を起こしてしまうケースもあるので早めのメンテナンスを心掛けよう。

屋根の主な雨漏れ原因

①家を建てたときの施工不良

施工業者の未熟な工事→築年数が浅い場合は施工してもらった業者に早めに相談しよう。

②屋根の劣化

築10数年が経ち、屋根材が劣化した個所から雨水が侵入。

③屋根の破損

台風による屋根飛散や、地震による瓦破損など損傷個所から雨水が侵入。

④雨戸に詰まり

雨樋から溢れた雨水が壁などから内部に侵入。

⑤太陽光発電や温水器設置個所から

穴を開けて設置したため、不適切な処理やシーリングの劣化箇所から雨水が侵入。

屋根塗料

屋根塗装に適した高機能な塗料が主流

屋根塗料の主流は、高機能でコスパに優れるシリコン樹脂と約15年の耐久性年数を誇るフッ素樹脂。
屋根塗料にも様々な種類があるので、じっくり吟味しよう。

■屋根塗料いろいろ

屋根の塗料も選択肢が多い。ここでは3つの代表的な塗料を紹介。

シリコン

一番主流の塗料。紫外線に強く、汚れも付きにくい。耐久年数は約10年でコストパフォーマンスも高い。

フッ素

値段は高価だが、他の塗料に比べ約15年以上という抜群の耐久性がある。光沢もあり美しく仕上がる塗料。

ガイナ

夏の熱気だけでなく、冬の冷気の断熱する遮・断熱性を備え、節約効果も期待できる。耐久性も安心の約15年以上。ほかにも防音などの高機能がある。

施工上の注意点:屋根材が重なる部分に隙間をもたせる

たとえばコロニアル屋根は、ベニヤ板の上に防水シート、その上にコロニアル屋根瓦という3層構造になっている。しかし、塗装工事で屋根材同士の隙間がなくなると湿気の通気がとれず傷みの原因に!そこで次のような施工が必要になってくる。

適切な隙間で湿気を逃がす

丁寧に施工しても、屋根材と塗膜がくっつくことはなかなか避けられず、外へ逃がせない湿気や雨水が内部に侵入し、ベニヤ板を腐食させて雨漏りの原因にもなりかねない。よって、最終工程として屋根瓦の重なり部分を1枚ずつ切る「縁切り」の作業が不可欠。

屋根を傷つけない“タスペーサー”

屋根を傷つけない“タスペーサー”

縁切りの代わりに屋根材の間に「タスペーサー」と言われる部材を差し込み、適切な隙間を確保する方法も。縁切りでは瓦を傷つける可能性が大きいのでタスペーサーの設置が有効。平均1,000個前後が必要だが、作業時間は2~3時間で済む。3~5万円のコスト増が見込まれる。


屋根+外壁セットにすればリフォームがもっとお得に

屋根+外壁セットで足場代を削減

リフォームは、本体の工事以外にも必要な費用がある。
それを節約するには、できるだけ工事をまとめて行うことがポイントだ。

屋根+外壁リフォームで“消え物”の代金を節約

屋根+外壁リフォームで“消え物”の代金を節約

屋根リフォームには屋根そのものの工事のほかに、足場組立と撤去工事費用が必要にある。この費用は、何か形が残るものではないため、いわば“消え物”の代金。屋根リフォームの為だけに支払うのはもったいない。

結局、屋根も外壁も新築時に同等グレードの塗料が使われているため、どちらもメンテナンスが必要な時期は同じ。“消え物”の代金を考えると、外壁と屋根のリフォームを一緒に行うほうがお得ということになる。

足場系リフォーム

足場をかけたら徹底活用

“消え物”代を節約するため、足場がらみの工事はできるだけまとめて行うことが大切。
屋根や外壁以外にも、足場が必要になる工事があるので確認しておこう。

足場が必要なリフォーム

〇外壁の塗り替え・サイディング工事

〇屋根の葺き替え・塗り替え(緩勾配の屋根は不要)

〇雨樋交換

〇破風や軒天の工事

〇太陽光発電システムの取付

〇高所の窓、雨戸の交換・取付

〇高所の庇、霧除け工事

〇そのほか、高所の外壁を補修する工事が絡むもの など

屋根塗装の流れ

屋根塗装も下地処理の良し悪しで品質が決まる。塗装が剥げないよう、また、塗料本来の機能を十分に発揮させるためにも、下記のように下地処理を着実に行うリフォーム会社を選びたい。

①足場仮設・養生

安全に作業ができるようにしっかりとした足場を組み、塗料が周囲に飛散しないよう、まわりに飛散防止のためのネット張りを実施。

②高圧洗浄

屋根に付着したカビやコケ、ほこりなどを高圧洗浄で洗い流す。通常は60~100㎏/㎤の圧力だが、傷み具合などによって調整。

③下地補修

欠損部分やヒビ割れを補修。塗膜の脆弱部やサビを落とす「ケレン」という作業を慎重に行うことで、屋根塗装工事品質を向上。

④下塗り

下地と上塗り材の密着力を高める役割を果たす専用の下塗り材「シーラー」を塗る。劣化した屋根材に浸透し、既存屋根材を強化。

⑤中塗り

塗料は1度で塗るよりも2度に分けて塗るほうがきれいに仕上がるため、下塗り後に再度塗料を塗布。

⑥上塗り

上塗り塗料を塗る。これで劣化した既存の屋根材をしっかりと強化し、長持ちさせる。中塗りと上塗りは基本的に同じ材料を使用。

⑦縁切り

スレートなどの場合、雨水が屋根の隙間にたまるのを防ぐため、屋根材同士の間にタスペーサーを入れる。

⑧足場解体

塗料飛散防止用のネットを取り外し、組んだ足場を解体。

外装リフォーム成功マニュアル⑪ ~正確な見積り~

見積もりの良し悪しは塗料名、面積、数量で判断

リフォームを成功させる見積書とは?

見積りで「一式」と書いている場合は、正しい面積や数量が分かりづらい。
親切で分かり易い見積書は、詳細項目が記載されている。

現場調査

満足いく外装リフォームは現場調査なしには始まらない

現場調査

ネットでもリフォーム会社を探せる時代。
便利になった一方、安易に施工を決めてトラブルになるケースも増えている。

原因は、現場を事前に確認しないこと。
現場調査は会社が詳細な見積りを提出するために大切な工程で、これなくして正確なリフォームプランと見積書はありえないのだ。

平米計算

信頼できるリフォーム会社は見積もりに塗装面積を記載

金額を判断する上で見るべき箇所は、「塗装面積の把握」。
しっかりと塗装面積を見積もりに落とし込んでいる会社は、信頼できると言ってよい。

また、窓やドアなど、塗装を要しない箇所が含まれていないかもポイントだ。

数値の根拠もなく、一式と書かれた見積りは金額の基準がつかないため判断が難しい。

まとめ

正確な見積りを提出してもらうためには、現場調査が必要。
また、塗料名、面積、数量など数値の根拠があるかを確認しておこう。

診断書の例

診断はリフォームの品質を左右する重要な工程。
ここでは、外壁や屋根、付帯部について、実際の診断書にどのような記載がされるかを紹介します。

浮き・反り状況

浮き・反り状況

外壁材に一部反りが見受けられます。
そりを予防するために部分的に専用ビスで固定をする必要があります。

チョーキング現象

チョーキング現象

紫外線による影響から塗膜の結合が弱くなり、塗料の剥がれを示すチョーキングが発生しております。

しっかりとバイオ高圧洗浄で汚れを落とし、塗装をする必要があります。

シーリング

シーリング

シーリングの劣化が進行しております。

今回のタイミングで目地部分は打ち替え・サッシ部分は片カット打ち替えをすることで雨水の侵入を阻止し、お家を長持ちさせることができます。

カビ・コケ発生状況

カビ・コケ発生状況

外壁材に関して、建物の通気状況も良くカビやコケが発生しているところは見受けられませんでした。

笠木状況

笠木状況

経年劣化の影響により笠木部分の釘が抜けている箇所があります。

抜けている箇所は専用ステンレスビスで打ち替えを行い、ポリウレタン系シーリングで補修をし、塗装をする必要があります。

軒天状況

軒天状況

北面軒天部分に雨染みが見受けられます。
高圧洗浄の際、原因を特定させ作業を行う必要があります。

また、2階部分には一部割れも見受けられるので、しっかりと補修してから専用塗料で塗装いたします。

 

バルコニー状況

バルコニー状況

既存バルコニーはFRPです。
劣化が進んでおり、剥がれが見受けられるため今回のタイミングで防水専用塗料を施工することを推奨いたします。

FRP…樹脂を繊維で補強させた繊維強化プラスチックのこと

ベランダ笠木

ベランダ笠木

ベランダ笠木のつなぎ目のシーリングが劣化しております。
こちらも打ち替えをきちんとすることで雨水の親友を阻止し、お家を長持ちさせることができます。

 

コラム 絶対後悔しないために、賢い選択を リフォーム会社選びのコツ

会社選びの前に知っておきたい。リフォーム会社と塗装会社の違い

塗装会社=皮膚科の医院

病院に例えると、塗装会社は皮膚科というイメージ。塗装のみを専門的に施工するため知識も豊富で、専属の職人に施工してもらえるという安心感もある。しかし、リフォームには外壁や屋根をきれいにするだけでは解決したい問題を抱えていることもある。塗装を専門にしている場合、その他の提案ができるかどうかは会社によって異なる。

リフォーム会社=総合病院

専門性の高い塗装会社が皮膚科なら、リフォーム会社は総合病院。外装リフォームだけでなく、家全体をリフォームの対象として見てくれる。劣化具合や問題点に合わせて、葺き替えやカバー工法など、塗装以外の処方箋を出すことができるのも魅力。水まわりなどのリフォームも依頼できるので、住まい全般のかかりつけ病院としての役割も担う。

契約を交わす前に会社の把握を。信頼できる会社と判断するポイント

①何かあったらすぐに対応してくれるか

リフォームには予測不能なトラブルや出来事がつきもの。そんな時、依頼した会社が迅速に対応できるかがポイントになる。地元で実績のある会社は、安心感が高い。

②ご近所の評判は良いか

近所で外装リフォームをしている人がいるのなら、その評判を聞いてみよう。その会社の信頼感、営業担当の人柄、職人の仕事ぶりまで分かってくる。生の声を集めよう。

③常に新しい情報を発信しているか

細心の塗料や屋根材、塗装方法などが次々と開発されている外装リフォーム。こうした新しい情報を積極的に取り入れ、顧客へ発信しているのかも会社を見分ける重要なポイント。

④アフターフォローは万全か

不具合を未然に防ぐため定期的にコンタクトを取ったり、不具合があったときにはすぐ対応してもらえることは、とても大切。定期点検や保証の有無を必ず確認しよう。

耐久性・コスト・性能を究めた 最高の塗料 ー塗料の選び方①

資材に合わせた最適な塗料を!

外壁材の種類に合わせて選ぶ

外壁といっても、その建材はさまざま。
モルタルやサイディングなど使用されている外壁に合わせて塗料を選択しよう。

モルタル編

クラックの発生を抑える「弾力性」がキーワード

モルタル編

モルタルはクラックが発生しやすい外壁。発生を抑えるためには、建物(下地)の動きに合わせても伸び縮みする弾力性のある塗料を厚く塗るのがポイント。

ヒビ割れが気になるモルタルの外壁

おすすめは弾力のある塗料

ex)「アステックペイント」

サイディング編

紫外線や雨などの環境から大切な家を守る役割も

サイディング編

窯業サイディングの場合は、既存の柄を活かせるクリア塗装がオススメ。
「スーパームキコートクリヤー」は窯業サイディングの保護に最適といえる。

模様が美しいサイディングの外壁

おすすめは模様を生かせるクリア塗料

ex)「スーパームキコートクリヤー」

まとめ

まずは外壁に使用されている建材の端緒を把握。
それをカバーするために、必要な機能を持った塗料を選ぶ必要がある。

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