外壁リフォーム成功マニュアル⑨ ~正しい塗装方法~
3回塗って耐久性アップ!
塗装の鉄則は「3回塗り」
外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本。
どれも塗装後の美観や耐久性を左右する重要な工程といえる。
それぞれの工程の役割ち必要性を知っておこう。
塗り残し防止や耐久性を上げるために
下塗りは上塗りを長持ちさせ、きれいに仕上げるために必要不可欠。
上塗り材は耐候性、低汚染性、防カビ、防藻性などの機能を持つが密着性に欠けるため、接着剤のような役割を持つ下塗り材が必要となる。中塗りと上塗りでは同じ塗料を使用。人の手で行う塗装には限界があり、1回の上塗りでは、かすれや薄い部分が出てきてしまう。
2回目の上塗りを行うことで、完全な外壁・屋根塗装に仕上げることができるのだ。
「3回塗り」は耐久性も面でも美観の面でも必要な作業だといえる。
下塗り塗料の種類と特徴
下塗り材にも目的と用途に合わせて、豊富な種類が存在。最近では様々な機能を備えた微弾性フィラーが主流で使用されている
プライマー
上塗りとの密着効果を高める接着プライマーや、鉄材などに塗るサビプライマーなど、機能に応じた種類がある
シーラー
上塗り材が下地に吸い込まれてできるムラを抑えるためにシールする役目を持つ。プライマーとシーラーはほぼ同じ目的の下地調整材
サーフェイサー
中間に塗ると、サンドペーパーなどで平坦化する作業を軽減。上塗り塗料の重ね塗りもできる
フィラー
下地の凹凸やヘアークラックなどを補修する場合に使用
微弾性フィラー
最近主流の下塗り材。通常のフィラーよりも膜厚を付けることが可能。
水性で環境に優しく、クラック補修もできる
3回塗りの工程
塗膜の厚みを十分に確保し、長期にわたって美しい外観や性能を保持するためには、
下塗りと中塗り、上塗りに分けて施工する3回塗りを知っておこう。
下塗り
既存塗膜や下地の状況に応じて下塗り材を選定して塗装
中塗り
長く美観や機能性を保持するために、塗膜の厚みを十分確保する
上塗り
事前打ち合わせで決められた色の塗料を塗装して完成