外装リフォーム成功マニュアル④~日なたと日陰の違い~
同じ家でも劣化の速度は場所によってさまざま
日なたと日陰で症状が違う
外壁や屋根の劣化は、立地条件や環境によって変化する。
年数よりも、症状をよく見て、塗装が必要が否かを判断するべき。
[南側]日射によるヒビ割れが起きやすい
特に紫外線の影響を受けやすい南側。
色あせ、チョーキングの順に劣化が始まる。
チョーキングは防水性が失われているサイン。
建物内部へ雨水がしみ込む可能性がある。
また、サイディングのつなぎ目であるシーリングにもヒビ割れが生じるため注意しよう。
適した施工
- 劣化が進んだ既存塗膜は剥がれの原因となる。高圧洗浄で洗い落としてから、塗装しよう。
- 既存のシーリングや目地内のホコリなどをしっかり取り除き、新しいシーリングに打ち替える。
[北側]湿気が多いためカビや藻に注意
日の当たらない北側は、コケや藻が発生しやすい場所。
塗膜の劣化により外壁の防水性が低下すると、壁の表面にコケや藻が発生する。
外壁や屋根を直接傷める原因ではないが、他の場所よりも多く水分を浴びているため、
塗膜も劣化しやすいといえる。
適した施工
- コケや藻に効果的なのは、塗装前のバイオ洗浄。バイオ洗浄で殺菌し、塗装面をきれいにしてから塗装する。
- 数年経つと再びコケや藻が発生する可能性があるので、塗料は「防コケ・防藻・防カビ」性能があるものを選択。
まとめ
同じ家でも、日なたと日陰では異なる症状が出る。
点検するときには、外壁の一面だけを見るのではなく、建物全体をチェックすることが大切。