はじめに
皆様はどんな時に外壁のリフォームを考えますか?
前回の塗装からある程度の期間が経った時、汚れが気になると感じた時、訪問業者に劣化を指摘された時、あるいは雨漏りなどの実害が出た時に初めて検討するという方もいらっしゃるかもしれません。
外壁や屋根はあなたのお家を常に守ってくれる存在です。これからもそのお家で過ごすのであれば定期的なメンテナンスは必ず必要になります。しかし必須でありながら、その費用は決して安くはありません。まとまったお金が用意できないからと、ついつい後回しにしてしまうなんてケースもあるかと思います。
いずれメンテナンスの時期が来るのですから、必要経費として貯めておきたいところですが、そもそも相場がわからなければ目標の金額も設定しにくいかもしれません。いざメンテナンスを頼もうといくつかの施工店に相見積をとったけど、金額的に1番安いプラン以外は検討することもできなかったり、応急処置のような施工しかできなかったりと、手間と時間とお金をかけたのに思うような結果が得られないことも考えられます。
今回は外壁のメンテナンスに一体どのくらいの金額が必要で、相場はどのくらいなのか。工法による価格の差や工期について事例を交えてご紹介していきます。
そもそも外壁の塗装とかって必要なの?
外壁のリフォームをする大きなメリットは、外観が美しくなりまるで新築のように住宅が生まれ変わることです。色を変えてイメージを変えるお客様も多くいらっしゃいます。
また、外壁を新しくすることで、耐震性や耐久性、熱や風からの遮断効果や、遮音効果が高まります。リフォームをすることで暮らしが快適になることでしょう。
では、お家の見た目を気にしなければメンテナンスは不要なのでしょうか?そんなことは絶対にありません!外壁や屋根には雨や風はもちろんカビやコケ、紫外線といった様々なものからお家を守ってくれています。当然風雨に晒されているので徐々に劣化していきます。そこで定期的なメンテナンスが必要になるというわけです。目に見えて効果の実感できる外観よりも実感はしにくいかもしれませんが、皆様の生活を支えているお家、それを守っている、外壁のメンテナンスは必須なのです。
外壁のリフォームって塗装のこと?
外壁のリフォームといえば外壁塗装というイメージは確かにあると思います。もちろんメジャーなのは外壁塗装ですが、他にもカバー工法や壁材を新しくする張り替え工事などの工法もあり、必ずしも塗装というわけではありません。外壁や劣化の状況によって、適切なリフォーム方法をプロの業者と検討をしていくことが大切です。
それでは各工法を簡単にですが、説明していきましょう。
外壁塗装
外壁塗装とは、今ある外壁に塗装を施すことです。
まずは足場を組み、壁の洗浄を高圧洗浄機などで洗い流し、下地での補修、養生作業、下塗り、上塗りというような手順で工事が進みます。
壁に補修しなければならない箇所がある場合は、下地を塗る際に補修を行うことになります。
作業の開始から完成までの期間は天候にも左右されますが、おおよそ10日から2週間程度(外壁と屋根の塗装の場合3週間程度になります)が平均的な期間でしょう。
使う塗料にもよりますがだいたい10年~12年はきれいな状態を保てると言われています。
重ね張り
重ね張りはカバー工法とも呼ばれ、既存の壁の上から壁材を重ねて張ることのできる工法です。今ある壁の上にそのまま貼りつけるので、廃材を出すことなく比較的短期間で施工が完了します。
また、壁が二重になるため断熱効果や遮音性が増すというメリットもあります。ただし、劣化の進みが激しい場合など現在の壁の状況によっては施工できないこともあります。
張り替え
貼り替え工事は、今ある壁材を撤去し、新しい壁材を取り付ける工事です。
壁材をはがすことになるので、工事は大掛かりになります。それに伴い重ね張りや塗装よりも工期は長くなります。また、剥がした壁材の処理にも料金も発生します。
お家の状態によっては壁をはがすことができない場合もありますが、メリットも大きく壁の内側のメンテナンスも併せてできることや、耐震性が高まるなど安心して暮らせるようにもなります。
費用の相場と耐用年数の平均は?
外壁のリフォームを検討したことがある場合、一度は価格を調べた経験があるのではないでしょうか?ただ、調べてみるとピンからキリまで様々な価格があり、結局よくわからないままいろいろな業者から見積をとったり、保留にしてしまったなんて記憶がある方もいるかもしれませんね。
また、金額だけなく耐用年数も気にして調べてみたいところです。
外壁塗装の平均費用と耐用年数
外壁塗装工事の平均的な費用としては、住宅の規模によりますが、30坪程度の住宅の場合は、60万円~80万円程度になっていきます。
外壁塗装工事の耐用年数は使用する塗料によって変わりますが、アクリル塗料は比較的寿命が短く3年~8年のため、外壁リフォーム工事にはあまりオススメできません。逆にシリコン塗料やフッ素塗料はお値段が高めですが、耐用年数は15年以上と長くなります。
重ね張りの平均費用と耐用年数
重ね張り(カバー工法)の平均的な工事費用は、サイディングの素材によって変わってきます。4種類の素材があり、窯業系サイディング、金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディングの順に価格が高くなります。
30坪程度の住宅の場合、平均150万円~200万円程度が相場となっていきます。
耐久性については、どのサイディングもおおよそ30年程度が平均的な耐久年数でしょう。ただし、木質系サイディングボードや樹脂系サイディングボードの場合は40年ほどの耐久年数があると言われています。
貼り替えの平均費用と耐用年数
貼り替えの場合の平均的な工事費用は他の外壁リフォーム工事と違い、外壁を剥がす工程や内部の劣化が見られる場合はその補修作業が必要だったりと金額に差が出てきます。剥がした外壁の処分費用も加算され、 場合によっては最初の調査時に診断しきれなかった劣化の補修の為の料金が発生したりする可能性もあり得ます。それに伴い工事日程も長くなっていきます。
30坪程度の住宅の場合、平均的な費用は170万円~250万円程度が平均的な費用になっていきます。
耐久性については、重ね張り(カバー工法)と同じように30年から40年程度の耐久年数があります。
費用と耐用年数の平均を見た時に何を考えるべきなのか
前の項目で費用と耐用年数の大体の平均も紹介いたしました。では、これを見て何を考えるべきなのでしょうか?
なにも考えずに1番安い見積のプランに飛びつくのであれば、別に相場を知る必要はありません。しかしそれではトータルで言えば損をしてしまうかもしれません。
例えば、外壁塗装のお見積りが2パターンあり、一方は耐用年数10年で70万円、もう一方は耐用年数15年90万円だったとします。
このお見積り皆様はどう見るべきでしょうか?一見すると安い70万円に決めたくなる気持ちもわかりますが、少し考えてみましょう。
1年ごとに換算するといくら?
耐用年数10年の方は70万円ですから1年に7万計算です。一方、耐用年数15年の方は90万円ですから6万円です。
耐用年数は平均ですので、必ずしもそうなるとは限りませんが、質の良い塗料の方が先に劣化するということは考えにくく、長い目で見れば得をしていきます。
値段の違いは塗料の価格だけ!?
意外と見落としがちなのはお見積りの値段の差はほとんどが塗料の質と値段の差です。塗装する範囲が違うわけではないので、足場の仮設に掛かる費用や職人の施工費用はほぼ変わりません。塗料の質や値段に関わらずある程度の値段は必ずかかるのでメンテナンスの回数を減らすことが結果的に1番の節約になります。
複数のリフォーム業者と費用の比較・検討をしてみましょう
外壁リフォームの会社をどこにしようか迷った際は、実際に足を運び相談してみることをおすすめします。
契約を急がせたり、その日のうちに契約を進めようとしたり、このままだといけないなどと不安を煽ったり、保証やアフタサービスなどの確認をしてもはっきり答えないなど、不安な要素がある場合は契約を急ぐことなく、ほかの外壁リフォーム会社へも話を聞いて比較してみましょう。
信頼できる業者はわからないことや聞きたいことに対して親切に答えてくれるものです。知識のある担当者は曖昧な回答や見積に不明瞭な記載をしません。
作新建装の場合
作新建装ではお見積りを作成する前に資格を持った専門の担当者が現地での調査(建物の診断)を行い、そこでお客様のご要望をしっかりと確認し、お客様に最適な工事プランをご提案しております。
そして、お見積りの内容もお客様に極力分かり易いものを作成し、お打ち合わせの際には経験を積んだ担当者がご質問やご不明点のご相談に納得がいくまで対応させていただきます。また、塗装の場合にはお客様に複数のグレードを比較していただくため、各グレードの塗料でのお見積りを提示いたします。
今回はわかりそうでよく知らない外壁リフォームの相場や耐用年数を解説させていただきました。
作新建装には多数の有資格者が在籍しており、技術力や専門性の高さに自信をもっております。外壁や屋根の塗装、防水工事を依頼できる業者をお探しであれば、ぜひ株式会社作新建装にお声掛けください。当社は丁寧な説明、明快なお見積り作成、誠意を持った施工で皆さまのご期待にお応えします。